日本エクステリア設計協会主催のコンペにて金賞を受賞した作品の紹介です。
まずデザインするにあたり、地球温暖化が深刻化している事から雨水の利用に着目しました。
水という資源を再生利用することで、持続可能な暮らしに少しでも貢献したい思いもあり
与えられた設定条件のメインテーマ「お家以上リゾート未満」に加え、
サブテーマを「癒しと持続の庭」としました。
計画地は軽井沢の別荘地で、住宅は古民家を想像させるような平屋作りです。
洗練された佇まいを感じられるように、日本らしさのエッセンスとして格子を取り入れます。
重厚感を持たせたクローズ外構としながらも
地域からも愛されるよう、景観的な緑の繋がりを意識しました。
既存樹であるヤマザクラがシンボルツリーです。
回廊をイメージしたアプローチには足元に一直線の水盤が広がり、せせらぎ音でお客様をお迎えします。
リビングから繋がるメインガーデンは、ウッドデッキのある実用的なスペース
もう一つは、海外のリゾートのような非日常を感じられる離れのアウトドアリビングです。
雨水を利用した3段に流れ落ちるカスケードにより、水・音・光の変化が景観を作りました。
ウッドデッキの下に理没式の雨水タンクを設置し、循環ポンプで水を送り出しコントロールします。
水は万一、災害発生時にも重宝されることでしょう。
水盤の中や、樹木をライトアップすることで風格のある住まいへと印象付けています。
家族が一緒にすごす時間の大半は家であり、庭は家の一部です。
1年、また1年と、この桜の元でがかけがえのない時間を過ごして欲しいと願っています。